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心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患、また脳梗塞や脳出血などの脳卒中を含めた動脈硬化性疾患と炎症反応に関する報告は多くあります。健康な状態におけるCRP値は将来的な動脈硬化性疾患の発症に強く関与し、また。疾患の発症後のCRP値は重症度とも関連します。動脈硬化性病変を有することは動脈壁に炎症反応にを起こしていることを示すことから、複数の冠動脈病変を有する患者においてはより高感度CRPの値が高くなり、また心筋梗塞の発症による死亡などの心血管イベントが起こりやすくなります。
心筋梗塞によって壊死して破壊された心筋組織からクレアチンキナーゼ、トロポニンなどの酵素や筋原線維が漏出し、心筋逸脱酵素としてその血中濃度が上昇します。壊死組織における炎症反応の活性化がサイトカインの増加につながることでCRPは上昇し、心筋梗塞後のCRPは心筋組織における間質の線維化を促して内腔拡大や壁運動低下といった心臓組織の構造的・機能的変化である心臓リモデリングや心不全の発症、さらには長期的な生命予後に関与します。
動脈硬化性疾患発症のハイリスク者を対象にした研究では、長期的な脳梗塞や心血管疾患の発症や死亡については、LDLコレステロールの値よりも高感度CRPのほうが良好な感度を持つという報告もあります。健康な状態においてはLDLコレステロール地よりも慢性的な炎症反応の活性化が、将来的な心血管疾患発症にはより重要であると考えられています。
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