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膵腫瘍の診断

膵腫瘍の診断は、「日本膵臓学会 膵癌診療ガイドライン」の診断アルゴリズムによって行うことが推奨されます。

膵腫瘍の診断

膵腫瘍は、外分泌性腫瘍である浸潤型膵管癌(膵癌)、漿液性嚢胞腫瘍、粘液性嚢胞腫瘍(intraductal papillary mucinous neoplasm:IPMN)、腺房細胞癌(acinar cell carcinoma:ACC)と内分泌腫瘍である神経内分泌腫瘍(neuroendcrine tumor:NET)、その他とされる充実性偽乳頭状腫瘍(solid-pseudopapillary neoplasm:SPN)などからなっています。臨床診断や検査は最も予後不良で、かつ膵腫瘍のなかでも頻度の高い膵癌に対してが基本であり、全ての膵腫瘍は膵癌の可能性の有無を念頭に置いて検査が行われます。

膵腫瘍の診断は、「日本膵臓学会 膵癌診療ガイドライン」の診断アルゴリズムによって行うことが推奨されます。臨床症状や家族歴、喫煙、飲酒歴などを聴取したあと、膵疾患を疑う場合、臨床検査としての血中膵酵素の測定、腫瘍マーカーの測定を行います。また、画像検査として腹部超音波検査(US)、CT、MRI、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、超音波内視鏡検査(EUS)、陽電子放射断層撮影(PET)などを行い、細胞診組織診検査から病理診断を行って最終診断とします。
診断の過程で臨床症状は極めて大事であり、上腹部痛、背部痛、食欲不振、体重減少、糖尿病新規発生などを認める場合は、膵腫瘍を念頭に置いて膵の検査を行う必要があります。膵癌のリスクファクターは、家族歴では膵癌、遺伝性疾患では遺伝性膵炎・peutz-Jeghers症候群・家族性大腸ポリポーシス、合併疾患では糖尿病・慢性膵炎・IPMN・膵嚢胞や肥満、嗜好では喫煙・大量飲酒などです。

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