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アミラーゼ(amylase)はデンプンを分解しグルコース、マルトースやオリゴ糖を生成する酵素の総称であり、別名ジアスターゼとも呼ばれています。主に膵臓と唾液腺より分泌されますが、膵臓から最も多量に分泌されるので膵障害を調べるための代表的な検査となっています。
通常血清中と尿中の両方を測定します。両者ともに高値の場合は膵・唾液腺などに酵素逸脱を起こすような病変が存在することが推定されます。これに対して、血中で高値であるのに尿中で低値の場合は、腎機能の低下、もしくはマクロアミラーゼ血症のようにアミラーゼが免疫グロブリンなどと結合し、大分子化して尿中に排泄されない病態が考えられます。
また、ムンプスウイルス感染による流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)や子宮外妊娠などでも高値を示します。
一般にアミラーゼ値は膵炎の病態と必ずしも一致しない場合があります。これはアミラーゼ値が膵の外分泌細胞の量に依存しており、膵炎の病態が進行した結果、大規模な膵細胞の荒廃を来している場合には血中・尿中アミラーゼ値が上昇しないためです。
検査材料:血清
測定方法:酵素法 JSCC標準化対応法
基準値:単位(U/L)37〜125
検査材料:部分尿
測定方法:酵素法(Gal-G2-CNP基質法))
基準値:単位(U/L)65〜700
・高値を示す病態
アミラーゼ産生腫瘍、マクロアミラーゼ血症、肝疾患, 高唾液型アミラーゼ血症、腎不全、唾液腺疾患、胆道十二指腸疾患、膵疾患
[血中、尿中とも高値]
膵疾患(急性・慢性膵炎、膵癌、膵嚢胞)、セクレチン・コレシストキニンなどの投与、肝障害、耳下腺炎、子宮外妊娠、腸閉塞 など
[血清のみ高値]
マクロアミラーゼ血症、腎機能障害、高唾液腺型アミラーゼ血症
・低値を示す病態
膵・唾液腺の荒廃による分泌低下、シェーグレン症候群 肝硬変, 唾液腺摘出, 糖尿病(重症), 膵摘出
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