') ?>
慢性膵炎の臨床診断基準が2019年に改訂されました。最大の特徴はmechanistic definitionが慢性膵炎の概念として取り入れられ、さらに早期慢性膵炎の診断項目が危険因子の観点から変更され、新たに膵炎関連遺伝子異常と急性膵炎の既往が診断項目に組み入れられた点です。画像診断として、近年のMRI機器の進歩およびその精度を鑑みて、MRCPの所見が加えられました。また、早期慢性膵炎の画像所見が整理され、慢性膵炎の診断を行う場合は、他の膵疾患、特に膵癌や膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)との鑑別が重要となっています。
慢性膵炎診断基準2019(日本膵臓学会)より
・慢性膵炎の診断項目
1)特徴的な画像所見
2)特徴的な組織所見
3)反復する上腹部痛または背部痛
4)血中または尿中膵酵素値の異常
5)膵外分泌障害
6)1日60g以上(純エタノール換算)の持続する飲酒歴または膵炎関連遺伝子異常
7)急性膵炎の既往
・慢性膵炎確診:a,bいずれかが認められる
a)1)または2)の確診所見
b)1)または2)の準確診所見と3)4)5)のうちの2項目以上
・慢性膵炎準確診:1)または29の準確診所見が認められる
・早期慢性膵炎:3)〜7)のいずれか3項目以上と早期慢性膵炎の画像所見が認められる
▽主な膵臓疾患別 慢性膵炎 必要な検査 のキーワード
▽次の記事、前の記事
サイトについて
このサイトは「健康診断・血液検査MAP」の新規記事を掲載しています。 過去の記事はこちらから閲覧できます。当サイトのRSS
新着アイテム
ジャンル
Copyright (C) 2008
by 健康診断・血液検査MAP2