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膵臓疾患の診断　症状

膵疾患のおもな症状としては、上腹部痛・背部痛・腹部膨満感・悪心・嘔気・下痢・食思不振・体重減少・黄疸・口渇・多飲多尿など多様な臨床症状があります

膵臓疾患の診断　症状

膵臓疾患は大きく炎症性膵疾患、腫瘍性膵疾患、先天性膵疾患に分類されます。膵疾患のおもな症状としては、上腹部痛・背部痛・腹部膨満感・悪心・嘔気・下痢・食思不振・体重減少・黄疸・口渇・多飲多尿など多様な臨床症状があります。上腹部痛・背部痛・発熱など急性炎症によるものと、下痢・吸収不良・糖尿病など慢性で膵外分泌および内分泌機能の廃絶からくるものなどがあります。

特に特徴的な痛みとしては、腹痛だけでなく背部の痛みや、身体を伸ばした時に背中の違和感・叩打痛があります。前屈みになると軽減、食後に増強するなどがあります。腹痛・腰背部痛・黄疸・体重減少・糖尿病の新規発症・憎悪の場合は、膵癌の可能性を考慮し検査を行うことが重要です。黄疸は、膵頭部癌、自己免疫性膵炎、慢性膵炎などで認められます。また、糖尿病は膵癌患者の60〜80％に認め、糖尿病診断後2年以内に膵癌と診断されることが多く、糖尿病の憎悪を契機に診断された膵癌の割合は4〜5％です。

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