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・内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)
ERCPは主膵管のみならず膵管分枝が、他の検査に比べて最も明瞭に描出できます。膵管の狭窄や閉塞が診断でき、嚢胞併存例では主膵管との交通の確認もできます。経乳頭的な細胞診や生検組織診には必須の検査法です。胆管の閉塞例でドレナージとしても用いられます。ただし、ERCPでは3.5%の急性膵炎の発症率で0.4%の重症化率の報告もあります。他の検査と異なって、文書による丁寧なインフォームドコンセントが必要です。
・超音波内視鏡検査(EUS)
EUSは、高周波・高解像度の超音波プローブを用いて腹壁の脂肪や腹部ガスの影響を受けることなく、膵全体さらに中下部胆道や周囲臓器が観察可能です。CTやMRIに比べて、腫瘍性病変や嚢胞性病変の質的診断、膵悪性腫瘍の治療方針を決定するうえで重要な因子である局所進展度診断に優れています。
カラードプラによって、血行動態の観察や胆膵領域に存在する周囲血管の同定がより容易となり、超音波造影剤を用いた造影EUSで病変内部の微小循環血行動態やエラストグラフィーによる組織硬度の評価によって、質的診断能が向上しました。
・陽電子放射断層撮影(PET)
PET(FDG-PET)は膵癌の存在や転移の診断として有用な検査です。膵癌以外の膵腫瘍では感度が劣ります。糖代謝の亢進している部位に集積するので、悪性腫瘍以外に活動性の炎症部位にも集積します。自己免疫性膵炎では非常によく集積し、腫瘤形成タイプでは膵癌との鑑別は困難です。
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