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1)神経特異エノラーゼ(NSE)
NSEは解糖系酵素エノラーゼのアイソザイムで、神経細胞と軸索突起に特異的に存在し、グリア細胞には認められないため、神経特異エノラーゼと呼ばれています。神経芽腫や網膜芽腫で上昇し、神経内分泌腫瘍(脳下垂体前葉、甲状腺傍濾胞細胞、膵島細胞)にも発現し上昇します。血清クロモグラニンAと比較して感度は低いが、特異度はやや高いとされています。
2)クロモグラニンA(CgA)
血清CgAは神経内分泌腫瘍の60〜100%で上昇がみられ、感度・特異度ともに70〜100%とされています。また、その血中濃度は腫瘍量と相関するともいわれています。その一方でCgAは腎機能低下、肝不全、炎症性腸疾患、萎縮性胃炎、プロトンポンプ阻害薬を内服している患者でも上昇するため、擬陽性に注意が必要です。
3)リキッドバイオプシー
リキッドバイオプシーは、血液などの体液を用いる侵襲性の少ない検査法であり、腫瘍部位を採取しなくても遺伝情報を取得し、診断や治療効果予測を行う方法です。
※詳細はこちから エクソソームの回収
4)アポリポプロテインAIIアイソフォーム(APOA2)
APOA2は血中酵素や腫瘍マーカーの早期発見における問題点を克服する膵特異的マーカーとして注目されています。APOA2は血中のカルボキシペプチターゼAの働きにより消化されますが、その濃度や活性化の程度により血中のAPOA2アイソフォームの分布が変化します。その分布パターンを評価することにより、血中膵酵素の変化を鋭敏にかつ長期的に反映することができます。早期膵癌による膵管閉塞から一過性限局性膵炎をきたした際、APOA2-ATQは低値、APOA2-ATは高値となり、鑑別のポイントとなります。
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