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近年、老年期の甲状腺機能が低下傾向にあることは長寿命と関連があることが示されています。85歳以上の超高齢者対象に前向き研究を行った結果、TSH上昇は身体能力のやうつ症状などには影響を与えず、死亡率を低下させたという報告があります。死亡率低下はTSH高値かつFT低値群においても同様に認められ、長寿者が多い家系における研究において、90歳代の超高齢者における低死亡率とTSH高値、FT4低値あるいはFT3低値との間に有意な相関があることが示されています。
また、TSH受容体遺伝子のプロモーター/エンハンサー領域に位置し、血中TSH濃度上昇と関連する一塩基多型(single nucleotide polymorphism:SNP)がアシュケナージ系ユダヤ人の長寿家系において有意に高頻度に認められることも明らかになっています。
これらの結果は、超高齢者においては甲状腺ホルモン低下が生存に有利に働くことを示しており、超高齢者の甲状腺機能低下症の治療の際に考慮すべきだと考えられています。
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