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非アルコール性脂肪肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)は、単純性脂肪肝である非アルコール性脂肪肝(nonalcholic fatty liver:NAFL)から非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)を含む広範な病態を有する疾患概念です。NAFLDの性・年齢別頻度は、肥満人口の頻度を反映し、男性は30歳代から20%以上の有病率を示し、女性は30〜60歳代にかけて加齢とともに増加kします。
女性のNASH患者で高度の線維化をきたす危険性は閉経後が閉経前の1.4倍との報告があります。これは、エストロゲンが肝星細胞の活性化抑制を介して線維化抑制作用があるため、閉経によるエストロゲン減少が線維化亢進に関与していると考えられています。
テロメアは真核細胞に特徴的な構造で。二本鎖直鎖系DNAの全ての染色体末端に存在します。テロメア長はほどんどの体細胞で加齢とともに徐々に短縮し、その限界に近づくと細胞増殖を停止し、アポトーシスや不可逆の細胞周期停止を引き起こします。肝細胞に特異的なテロメアの短縮や複製老化は、肝線維化進展や肝硬変の発生に関連しています。NAFLD患者においても、より若年でテロメアの短縮をきたした群では、脂肪化が強く活性酸素(ROS)の過剰産生を引き起こし、肝細胞再生が障害されていました。このようにテロメア長の制御は、NASH進展に影響を与えるメカニズムの1つと推察できます。
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