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TARC(Thymus and Activation-Regulated Chemokine)は、リンパ球の一つであるTh2細胞を炎症部位に遊走させるケモカイン群の一種(系統名:CCL17)で、アトピー性皮膚炎の重症度評価の補助を目的とした検査として広く活用されています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)において、酸素投与を要する中等症II以上の重症化に至る患者の血清中のTARC濃度は、感染初期から重症化するまでの期間は低値を示すことが報告されています。このことから、SARS-CoV-2陽性判定後すみやかにTARC濃度を測定することで、重症化リスクのある患者を特定できる可能性があります。
TARC検査は、SARS-CoV-2陽性患者の重症化リスクの判定補助を目的とし、2021年6月に保険適用となりました。血清中のTARC濃度を定量値で報告します。
検査材料:血清
測定方法:CLEIA
基準値:単位(pg/mL)カットオフ値95.1以上
検査実施料:184点
判断料:144点(免疫学的検査判断料)
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