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抗GM1-IgG抗体 抗GQ1b-IgG抗体

細菌の先行感染(上気道感染・消化器感染)の数週間後にギランバレー症候群や、フィッシャー症候群を発症することがあります

抗GM1-IgG抗体 抗GQ1b-IgG抗体

細菌の先行感染(上気道感染・消化器感染)の数週間後にギランバレー症候群(手足の筋力低下・手足のしびれ、麻痺・顔面神経麻痺)や、フィッシャー症候群(物が二重に見える:複視・めまいとは違うふらつき:運動失調・腱反射の消失)を発症することがあります。
カンピロバクターは細菌性食中毒の主要な原因菌であり、発生事件数はノロウイルスに匹敵します。摂取から1〜7日間で発症し、下痢・腹痛・発熱・嘔吐・頭痛・倦怠感などの症状がみられます。

ギランバレー症候群(GBS)は先行感染した病原体が有する糖鎖構造と末梢神経に分布するガングリオシドの分子相同性により、自己抗体産生の誘導、末梢神経障害をきたすまでの一連の発症機序が証明された疾患です。

GBSは、上気道円症状、下痢の1〜2週間後に四肢の筋力低下が始まり、1〜2週にわたって症状が進行します。GBS患者の70%で、発症前4週以内の先行感染が報告されています。その中で最もよく知られている病原体は、グラム陰性桿菌であるCampylobactor jejuniです。これまでにGBS患者から分離されたC,jejuniの菌体膜上にGM1様構造が存在することが明らかにされています。C,jejuni感染が引き金となり産生が誘導されたGM1抗体は、ヒトのランビエ絞輪部に豊富に存在するGM1に対して自己抗体として作用します。これにより神経細胞が障害され、GBS発症にいたるとされています。

・抗GM1-IgG抗体:ギランバレー症候群診断の補助
検査材料:血清
測定方法:ELISA法
基準値:単位(COI)0.70未満:陰性 0.70以上1.00未満:判定保留 1.00以上:陽性

・抗GQ1b-IgG抗体:フィッシャー症候群診断の補助
検査材料:血清
測定方法:ELISA法
基準値:単位(COI)0.70未満:陰性 0.70以上1.00未満:判定保留 1.00以上:陽性

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