「ホームレス中学生」といえば、漫才コンビ「麒麟」田村裕さん(28)
の大ベストセラー小説ですが、この小説を原作とした漫画本「コミ
ック ホームレス中学生」が年内にもアジアに向けて輸出計画進行
中。すでに韓国や台湾からオファーが届いているとか・・・。
昨年の年間書籍ランキング単行本部門で1位になった小説は200
万部も目前。
映画、ドラマ、舞台などさまざまな分野へ広がりが予定される中、
ついに漫画本で国境を越えることになりました。
「小説は文字だけですが、漫画は絵で伝えられるので国境を越えや
すい。小説や、今後できる映画に先駆ける形で、漫画から『ホーム
レス中学生』を知ってもらえれば」と世界市場を見据えているのは
吉本興業幹部。
小説は195万部を突破。17日に発売された初版3万部の漫画本
も売れ行きが好調で、わずか1日にして重版が決定。田村さんの貧
乏な体験は、どこまでビッグマネーを生み出すのでしょうか・・?
もともと、小説を現地の言葉に翻訳し、韓国や台湾で出版するとい
うプランはあったそうですが、「ホームレス中学生」を読んだ方は
お解りでしょうが、著者・田村さんの筆致が独特の上、細かい笑い
のニュアンスがどこまで翻訳で通じるかに疑問が残り、保留状態に
なっていました。
そんな中、絵は万国共通だし、雰囲気も伝わりやすい。そこで、小
説より先に、コミックの話が一気に進んでいった・・というわけで
すね。
漫画版の出来栄えについて、田村さん本人は・・
「記憶の中で、このとき僕はこんな表情やったな、お姉ちゃんはこ
んな気持ちやったな、という部分をうまく表現してもらっているの
で驚いています」と満足の様子。
国内では、3月をメドに第2弾「コミック ホームレス中学生2」
が発売予定で、今まで小説でもつづられなかった、漫画版だけの
“蔵出しエピソード”も新たに加わる予定。
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