今世紀最後の6分越え「皆既日食」が日本で見れるのは、鹿児島県のトカラ(吐噶喇)列島です。トカラ列島は、鹿児島県にある南北160キロに点在する島からなっています。その中で十島村(としまむら)には中之島・口之島・平島・諏訪之瀬島・悪石島・小宝島・宝島に全島で670人の人が住み、無人島(臥蛇島・小臥蛇島・小島・上之根島・横当島)もあります。島への公共交通手段は鹿児島と週2回往復する村営フェリーのみ。宿泊施設は定員10人程度の民宿が各島に2〜3ヶ所あります。
そんな静かな島々に、2009年7月22日世界中の天文ファンが終結します。今世紀最長、6分を超える皆既日食が見られるから・・。
日食は、地球と太陽との間を月が横切り、太陽が覆い隠される現象です。太陽の隠れ方の違いで3種類に分けられます。地球から観察した月の「見かけの大きさ」が太陽より小さく、一部しか隠れないのが「部分日食」で、2001年以降、国内だけですでに3回あり、さほど珍しくありません。太陽と月がきれいに重なると、太陽がリング状にはみ出す「金環日食」になります。逆に、月の見かけの大きさが太陽を上回り、太陽が完全に隠れるのが「皆既日食」です。皆既日食が起こると、満月の夜くらいまで一気に暗くなり、空には星が輝く。太陽を取り巻く津超高温のコロナは普段、肉眼では見えませんが、皆既日食中には太陽の何倍もの大きさで見えるといいます。
2006年3月のトルコでの皆既日食
日本の陸地で前回、皆既日食が観測できたのは、今から45年前で今期を逃すと次は26年後となるので、ブームになるのも不思議ではありませんね。さらに、今回世界の注目を集めるのは時間の長さです。同じ皆既日食でも、月が地球に最も近づいて見かけの大きさが最大となり、かつ、太陽が地球から最も離れて見かけが最小となる時に、理論上最長になり、計算では約7分30秒です。
今回の日食は、父島から南に400キロ前後離れた太平洋上で、最長の6分44秒ですが、海上では行ける人は限られます。陸上でどれだけ長い時間観測できるかが重要となります。
今回、観測できる地域には屋久島から奄美大島まで鹿児島の島々が入っています。中でもトカラ列島の悪石島では6分25秒、その他の有人の5島で6分を超えます。中国の上海も4分59秒と長いのですが、こちらは大気汚染が懸念されており、自然豊かなトカラ列島の島々の存在が注目をあびています。
この騒ぎでトカラ列島の島民の日常生活に支障が出ないようにするのは至難の業だとか・・。
今世紀中に6分をこえる「皆既日食」は今年を含めて、世界で4回だけ。しかも今回以上の長さは、2132年、中米で観測できる6分55秒まで待たなくてはなりません。
▽日本での今世紀最後の6分越「皆既日食」トカラ列島に天文ファン集結 のキーワード
▽次の記事、前の記事
騎馬スペクタクル・ジンガロの新作「バトゥータ」日本公演開幕 | 自宅で腸内洗浄・ドクターコーヒー・コロンキットで便秘解消!
当サイトのRSS
スポンサードリンク
新着アイテム
ジャンル
Copyright (C) 2008
by 旬の話題はコレ!イマコレ通販。